14.September.2024

Across The Sea

自分のお気に入りを探して出会うというのは、とても難しい。





そう考えると『それ』がないから作ることは
前者よりも簡単なことなのかも知れない。




だからこそ、その出逢えないという非効率さに魅力を感じている自分もいる。




『いつか出会うであろうそれら』を探しながら過ごす日々を愛でるのもいいし、とても豊かな気もする。




どちらにせよ自分のわがままな感覚を叶えてくれるという点では同じなのだけれど

やっぱり偶然出会った時の感覚は、何にも変え難い気がしている。



しかも、まだ会ったことも無い、そして国も違う誰かが
自分の好きを詰め込んだものを作ってくれる感覚って
一生に何回経験できるのだろうか。


初めて聞いたWeezerのAcross The Seaのメロディがものすごくタイプで
歌詞の内容が気になって翻訳してみたら日本の女の子のファンを想って書いた
ちょっと重ためで、なんなら若干気持ち悪いくらいなんだけど
妙な納得感を得て、なぜか腹落ちしてしまったような。



そんな奇跡的な出会いというか、凸凹の収まりは本当に無い。(伝われ)

多分、今日はそんなお話というか

新たなブランドのご案内。

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名は『ANTOS』


彼はオランダ人でポーランドで生まれ育った。

幼い頃からファッションに興味を持って育っていった結果

専門学校で洋裁を学び、更にアムステルダムに渡り、大学でファッションを学ぶ。


文字に起こせば簡単な内容だけど、確かな原動力がないと難しいくらいに
行動派だと思う。


卒業後も面白くて、まずエンポリオ アルマーニのウィメンズで3年、その後ジョージオ アルマーニのメンズに移って、そこで3年働いたそう。


その後が更に愉快。


ロンドンでGAPがヨーロッパ部門を立ち上げるに際して
新たにロンドンにオフィスを設けるとのことで、GAPのメンズディレクターに就任。

その後にLAへ渡り、やっぱりロンドンがいいなとロンドンに戻る。

それと同時期に中国の大手ファッションブランドでコンサルタント/クリエイティブディレクターとしての仕事を請け負ってロンドンと中国を2ヶ月に一回行き来するようになり、、、

最終的に日本に着地という特殊な経歴をお持ちのANTOSのアントス・ラファウさん。




なぜに日本に?と思った方も多いかも知れない。


それは、シンプル。




クリエーションを行う上での刺激や、素材的なアプローチの優秀さ
それらのトータルバランスに優れた環境だったからこそ

日本を拠点に選んだそう。




特に尾州の素材には、かなり感銘を受けており
彼が手がける洋服のほとんどは尾州で製作された素材が使われている。

世界的なデザイナーが、日本で製作される素材(生地)の素晴らしさに気がついており、知らず知らずのうちに日本の素材が使われてハイメゾンの洋服たちが(物凄いプライス感で)世界に羽ばたいていることは割と周知の事実かも知れません。

ただ、それらのデザイナーはパリ等を拠点にすることが多く
日本を拠点に製作するのは、かなり稀。


それが故に、なんだか嬉しくなってしまいます。




良いものを良いと認めて、そしてその場でクリエーションを行うという
純粋な気持ちに単純に感銘を受けます。




通ってきた経歴、そして美的感覚。
それ以外の感性などなど。

個人的にも久しぶりに触れた純粋な良質な出会いだったように感じます。



そして、そんな彼のコレクションの中でも
個人的にとても気に入ったものがあります。

これは、自分のためにあるのかも知れないと勝手に思っています。

今日は、それを紹介したいというか
自慢したい。

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ANTOS

wool/cashmere blend over size blazer

color / black

material /wool 95% cashmere 5%

size / one size fit all

price ¥165000-(in tax)








80-00年代のミクスチャーのムード感。

氏の経歴をストレートに感じる
『ソフトテーラーリング』なバランス感覚で作られた
ブレザー。

カジュアルでありながらも、モードも感じさせる。

ファッションが元気だった頃のアルマーニとGAPを経験していたからこその
絶妙なバランス感覚なのではないかなと感じています。


素材は1912年。 創業100年を超える老舗の葛利毛織が製作。

日本で現存する毛織物の機屋では、最も歴史ある機屋であり
その建物は日本の重要有形文化財に指定されいる。

そんな歴史ある機屋が製作するドイツ製のションヘル織機を使い
製作されたウールとカシミヤをブレンドした美しい梳毛メルトン素材。


そして、それらの素材を絶妙な塩梅のパターンで
物に仕上げていく。

テーラードでありながらも、コートでもあり
ワークジャケットのようにラフでもあり
ラグジュアリーでもあるというなんとも言えない魅力が詰まった1着だ。

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model / 178cm

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model / 159cm

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model / 165cm












ご覧の通り、様々な方が着用しても崩れることがないバランス。


このバランスの取り方は絶妙と言わざる得ません。


オーバーサイズと命名されていますが
それはある種のニュアンス的な意味合い。

個人的にはフリーダムサイズ言いますか
とにかくサイズや性差の垣根を超えながらも
大切な部分は揺るがない強さみたいなものも感じます。


この点は、本当に彼の経歴があってこそな気がしてならないのです。


ゆとりがある分、インナーサイドにいろんなものが着用でき
冬のレイヤーも存分に楽しめる。


そして、柔らかなメルトンと軽やかさは
現状のアウターとしての最適解と言っても過言ではないかと思います。





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このジャケットが自分の生活にもたらす喜びを
今か今かと心待ちにしながら妄想をしています。


自分のワードローブにどうハマってくるのか、、、

そしてこれから来る自分用にオーダーしている物たちとの親和性などなど

どれをとっても最高であると言わざる得ない、、、



もう、めためたに好きである。(え?)

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どうしようもないピンクも

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お気に入りのCAPとモロタイプなウエスタンとも

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もはや履くの勿体無いくらいのvintageデニムとも合わせたい。


















と言った具合に手持ちのアイテムで

妄想写真を撮ってしまうほどに
これを着るのを心待ちにしています。



















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んーとにかく、早く着たい笑




私とお好みが近い方、超おすすめですので是非。



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さて、後半はほとんど自分の妄想話でした。




申し訳ございません。



ただそれくらいに、自分の欲しいが詰まったものとの出会いだったというわけです。





ここ最近とても感じることなのですが

″誰か″や″大多数の人″が良いと言ったものに安心感を求めて手にすることだけが
評価されていくことに、少し違和感を感じています。


それ故に、それらのものから離れるようにすることを
どこかしらで無意識に心掛けていたように感じます。

今シーズンのtatazumaiizumaiのラインナップは、そういう意味では
それらが色濃く反映されているかも知れません。


前回のレザーもですが、目の前にある事実だけをみて選んだと言っても良いかと思います。

良いものだ、勧めたい。

そんな風に純粋に決めることは、案外難しいです。

より直感的に、でも良質であり、他にはない圧倒的個性があるもの。

そういうものを提案できる場として、この場所はあればいいのかなと感じています。


もちろん、それも全てはバランス。


自身が心地よいと思えるバランスを追求しながら皆様に楽しんでいただけることを追求していければと思います。








さて、今回のジャケットは9月14日11時から
山形のtatazumaiizumai店頭にて展開をスタート致します。


オンラインストアの掲載等につきましては、在庫のご用意が叶う場合のみとなりますが15日22時頃を予定しております。



遠方のお客様で気になるという方はお気軽に私のインスタグラムのアカウントへDM等をいただければ幸いです。

今週末からはシルバーウィークというかたも多いのでしょうか?

山形観光がてら、是非とも当店も楽しんでいただければ幸いです。


皆様のご来店お待ちしております。




それでは!

nariwai / tatazumaiizumai
director & buyer


山下 拓郎



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