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基本が大切。

2024年10月03日

そういえば小学生の頃、剣道をやっていた。

その時に、竹刀の持ち方教わったことを思い出す。

当時の先生に言われたことなので今は違うのかもしれないけれど、、

思い出す限りではこんな感じだった。

右利きの場合は、ツバの方に右手を下の端は左手を押さえる。

なんとなくだけど、右手で強く握らないと剣は切れないような感じがしないだろうか。

ところがどっこい、大事なのは左手。

右手は基本的に添えるだけで、剣先が相手につく寸前にぎゅっと力を入れる程度でいいらしい。

バスケは左手は添えるだけと花道は言っていたけど
剣道は右手は添えるだけと剣心は心のどこかで言っていたのかもしれない。
いや、弥彦か。

どうでもいいですね、忘れてください。


だから、左手片手で剣を振るなどの練習もあった。
左に力を入れるやり方みたいなものだったのだろう。


そんな風に『基本』を教わった。

基本というのは、『当たり前』のように扱われるけど
大抵、やんわり描いている頭の中での『基本』と
本当の『基本』は違ったりするから厄介だ。

だからこそ、基本は大切なのだと思う。



この基本がなければ、飛天御剣流なんて夢のまた夢。

牙突なんて持ってのほかだ。

今日は、そんな大切な基本の事を。

とても大事な軸となるもの二つご案内したいと思います。

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BATONER
-goat-

Alashan Cashmere long sleeve High neck 

material / cashmere 100%

color / navy

size / 2.3

price ¥66000-(in tax)






ご存知の方も多い山形に工場を構える
ニット専業ブランドであるBATONER

その中でもデザイナーである奥山さんが強い思い入れで制作するライン。
それがgoat

名前から察するに使われる素材はアレですね。

通常のブランドのタグとも異なり、このラインだけのタグが施された
特別なラインです。

元々奥山さんのプロダクトは、一見するとわかりにくいのだけど
とてつもなくすごいことをやっているというものが多かったのですが

このgoatラインは、その集大成と言っても過言ではない
とてつもないプロダクトを制作しています。


今回手がけたのはカシミヤの繊維の中でも最高峰と言われる
アラシャンカシミヤを使用した『最上級カットソー』とでも言いましょうか。


そもそもカシミヤは厳しい気候条件が良質のカシミヤを生み出すとも言われています。

カシミヤ山羊の生息地域は、乾燥した冬夏の温度差が非常に大きい高地。

中でもアラシャンカシミヤが生息する場所は典型的な砂漠地帯が多く
気候は乾燥し、風が強く、植物の少ない地域です。

夏季の最高気温は40~42℃に達し、冬季の最低気温はマイナス30℃にまで至ります。

この厳しい気候条件の中で真冬の寒さを凌ぐために生まれるうぶ毛。

それがカシミヤの中でも最高品質のアラシャンカシミヤとして産出されます。

そんなアラシャンカシミヤを超ハイゲージの丸編機でゆっくりと編み立てた生地を使用し
制作されたカットソーです。

驚くべきは、その触り心地。

カシミヤのぬめりのある素材感がダイレクトに伝わり
鈍く光ります。

一見繊細にも見える素材感ですが、そんなことはなく
あくまでもカットソーとして使うことができる耐久力も持ち合わせています。

ブランドのオフィシャルではクリーニング推奨ですので自己責任の範囲になりますが
私自身は手洗いでさらに風合いを出して着たい1着です。

ハイネックのバランスも優れており、首にまとわりつくようなバランスではなく
程よくニュアンスが出るゆるさのあるハイネック。

これは是非素肌で着てみてください。

これ以外が着れなくなるほどのかつて無い肌あたりに驚愕するかと思います。

究極のベーシックアイテム。
まさに基本を作る一品と言えるかと思います。

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HEUGN

Aron wool Gabardine Black

material / wool 100%

size 2.3

price ¥46200-(in tax) 







一言でいえば『黒の間違いないスラックス』

これをしっかりと言えてしまうくらいの最高の一本です。


素材が創業150年の尾州の老舗機屋が制作するウールギャバジン。

美しい綾の表情と、強撚糸ならではの乾いたタッチ感。
そして適度な厚み。

ウールならではの品のあるツヤを感じさせながらも
まるでワークウエアのようなタフさも同居する素材のユニークさ。

単純な使い勝手を容易に想像させる素材の優秀さが前に出ています。

そこに落とし込まれた美しいシルエット。

元はフランス製のフォーマルドレスパンツがベースになっています。
ベルトループはなく、サイドアジャストで微調整をする仕様。

ドレスパンツという名を聞くと少し足踏みをしてしまいますが
実際に履いてみればベルトがない所謂イージーパンツのような履き心地。

ただその楽ちんさの反面の美しいシルエットのギャップ。

これは大人なら絶対に一本持つべき名作です。

足元を選ばない裾幅とトレンドに左右されることのない
ベーシックなシルエット。

黒のスラックスが欲しいのであれば、ひとまず何も言わずに
これを履いて欲しい。

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model / 178cm

tops /size 3
trousers / size 3

基本が大切なことは誰もがわかっていることかと思います。

今回ご紹介したアイテムは私なりの『基本』はこんなものという感じです。

ファッションにおいて、案外見過ごしてしまう『基本』

実はここがすごく大事なのだけれど、わかりにくいから疎かになっちゃう。

視覚的に刺激があるものを求めていくことがある意味でのファッションの醍醐味でもあるので仕方がないのですが

今回ご紹介したような基本があってこそ、それらが映えていくということも忘れないで欲しいと思います。


シャツの隙間やクルーネックやVネックの隙間から見えるタートルのバランスや、トップスを引き立てるように静かに佇む無口なスラックスなど

こういうものがあることで楽しくなる着こなしって沢山あります。

ただ、この静かな部分って手を抜いちゃダメだったりします。

今回紹介したようなしっかりとした裏付けのある『基本』があってこそ
スタイリングにおける『はずし』は活きてきます。



私自身も、それなりにベーシックな基本に触れてきたような気がしますが
今回の提案がある意味での現状における最適解とも言えるものかなとも感じています。



少しでも『基本』を考えるきっかけになれば幸いです。

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さて、こちらの二つのアイテムは山形のtatazumaiizumaiにてご案内をスタート致します。


気になられる方は是非ともご来店いただきお試しいただければと思います。


またオンラインストアの掲載に関しましては10月6日18時頃を予定しております。

在庫のご用意が叶わない場合は掲載はございませんので予めご了承ください。


それでは!


nariwai / tatazumaiizumai
director & buyer


山下 拓郎



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nariwai

〒980-0014
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全て私達が時間をかけて撮影している写真です。
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という報告を受けることがございます。
その為掲載の全ての写真や文章は無断で
転載(微編集も含む)する等は全て禁止させて頂きます。
報告や発見の際は当該サイトの管理者に連絡し
削除依頼等の処置を行わせて頂きます。

淡い憧れを叶えたいと思う。

2024年09月26日

何かの間違えで、洋服を好きになってしまって
壮大すぎるくらいの大海原を
あてもなく彷徨うことになってしまった私(あなた)


果たしてゴールとは?

夢の果てとは?

暗黒大陸にはいつ辿り着くのか?


考えれば考えるほどに、わからなくなる
この世界の中心で何を叫べば良いのか?

書きながら考えても、なんだかよくわからないし
そんなことを思いながら書いていると元ネタがちらつく
しょうもない例えが乱立してしまう。



ただ正解はない事もわかっている、多様性なんだろう。

それぞれが持つ答えが正解であるという考えは良いと思える部分もあるし
どうなんだろう?と疑問視する部分も確かにある。

ただ、それらを押し付けることはしない。
疑問に思って、それをしないってだけ。

それが自分らしさなんだと思うんです。

疑問に思わないことは、ある意味で自分らしさを消しているとも言えるのかなと。


今日は妙に問いかけるような冒頭だなと思った方
ちょっと今日は雨混じりで、思考に浸るのに丁度いい気温感なんですよ
秋ですね、秋。

夏場はダメですね、二言目には『暑い』って言葉しか浮かばなくて
何度、それをデリートキーで消したか分かりません。

今は違います。
湧き出るように明日には忘れてしまうような哲学っぽい言葉が出てきます。
哲学って何かわからないのに。

このまま続くと、意味不明なnoteになりかねませんので本題に行こう。

何かの間違いで好きになってしまった洋服。

その中でうっすらと思い描いていた
『黒のジャケットとパンツをサラッと着て良い感じになりたい』という想い。

健全な男の子なら誰もが思ったことがあると思います。


そんな淡い夢を叶える、否、無事終止符を打ってくれそうな
最高な組み合わせがあるのでご案内したいと思う。


ここまでの駄文で723文字、書きすぎました。反省しています。


それでは、どうぞお付き合いください。

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黒のジャケットとスラックスをシンプルに着れたら
大人だよなって思ったのはいつだろうか。

そして、なんでそう思ったのか。

きっかけを探ろうとしても正直思い浮かばない。

ただ、言えることは何度か挑戦はしてみても
しっくり来ないことが多々あった。

なんでかと言えば、要するに『スーツすぎる』様相になってしまうから。

憧れていた姿は、働く為のルールや
しかるべき場所でしかるべき格好になる為の正装ではない。

自分の『スタイル』として着たかったということ。

ここがとても大事なのだけど、それを叶えることは
なかなかに難しい。


しかも、それらを使って
他と組み合わせて『あえて外す』とか
そういう意味合いでもないという難しさ。


自分が好むのは『普通に着ていて
なんか良い感じである』ということ。


そして、その感覚をうまく表現するのが難しかったけど

この2ピースが目の前に現れた時

あ、これだぁと思えたわけです。

私のやりたかったことは『これです』








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blackbird




directors jacket(ramie/linen/wool)

size 2

price ¥198000-(in tax)


directors trousers(ramie/linen/wool)

size 1.2

price ¥91300-(in tax)













旧式の織機でゆっくりと時間をかけて織り上げた
ラミー45リネン25ウール30をブレンドさせた生地

空気を含んだような柔らかく、とても心地よい素材感です。

ジャケット、トラウザーズ共に製品となった後にウォッシュを施すことで
程よいネップ感を更に際立たせ
更に服をあえて歪ませることでこの2ピースは完成となります。

デザイン、素材の手配、パターンとそれぞれのプロフェッショナル達が織りなす
一つの作品作りのように洋服を作っていくブランドならではの世界観を感じさせながら

どこまでも着心地が良く、そして気軽に年中楽しめるバランス感を狙ってくれています。

アートを着ると言いましょうか。
そんな風に思わせてくれるくらいの高いクリエーションを感じさせながらも
日常との距離は忘れないバランス感覚が本当に素晴らしいです。


ジャケットはしっかりとテーラード味を感じる肩甲骨から袖先まで
綺麗な弧を描くような美しいバランス。

それでいて付かず離れずな、ややリラックス感を感じさせる
絶妙にこなれたバランス。

更にライニングはコットンクロスを採用。
背面にはシルクスクリーンプリントの手刷りで『とある人物』の上から
悪魔のような顔が更にプリントされています。

裏テーマを背中に、、、(着たら見えない)
っていう本気のお茶目な感じも素敵です。

そしてボタンに関しては全てハンドで包み手付(トラウザーズもです、、、)

インナーにシャツもいいですが
カットソーや適当なニットなんか着て決まる感じがあります。



そして、個人的にはパンツの凄さに驚愕してるのですが

このパンツが本当に素晴らしい。

一見するとシンプルなストレートシルエットのようなのですが
実は少しだけ、ほんの少しだけ裾に広がりを感じるんです。(多分のレベルで)

ブーツカットとまではいかないのですが、どことなく裾の治まり方に
良い違和感が残ります。

この塩梅と素材的なマッチ度が素晴らしく
ジャケットとの組み合わせもオススメなのですが
ボトム単体での使用もオススメです。

おすすめの履き方は少し溜めて履く感じがいいかと思います。
こればかりは試して欲しいのですが、、、
私とボトムの好みが近い方ならすぐご理解いただけるかと思います。
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model 178cm

jacket / size 2
trousers / size 2















天然繊維の中でも、丈夫なことで知られるラミーやリネン
その素材を主にしつつ、奥に光る光沢と高い消臭性を兼ね備えたウールのブレンド。
ラフに、そして気兼ねなく使うことに長けている抜群の素材のミックス感。

特定のシーズンを設けることなく、本気で4シーズン立ち向かえそうな抜群の素材感です。

自己責任の範囲になってしまいますが、個人的には自分で洗いながら
更に風合いを出していくような楽しみ方がいいのかなと。

この素朴な表情感と、恐ろしくエッジの効いたパターンワークのコントラストを
更に高めていく作業は楽しくて仕方ないかなと、、、
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さて、いかがでしょうか。


どこかで描いていた、セットピースでの着こなし。

もちろん、単体で使うことも十分に良すぎるくらいなのですが、、、
一度騙されたと思って組み合わせで着てみてください、、、

あの『淡い憧れ』がそこにありますから。

こちらの2ピースは山形のtatazumaiizumaiでご提案をスタート致します。


オンラインストアの掲載に関しましては9月29日18時頃を予定しております。

店頭完売の場合は掲載は行いませんので予めご了承ください。


何かご質問などございましたら、お気軽に店頭
または私までDMいただければと思います!

それでは!


nariwai / tatazumaiizumai
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山下 拓郎



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Across The Sea

2024年09月14日

自分のお気に入りを探して出会うというのは、とても難しい。





そう考えると『それ』がないから作ることは
前者よりも簡単なことなのかも知れない。




だからこそ、その出逢えないという非効率さに魅力を感じている自分もいる。




『いつか出会うであろうそれら』を探しながら過ごす日々を愛でるのもいいし、とても豊かな気もする。




どちらにせよ自分のわがままな感覚を叶えてくれるという点では同じなのだけれど

やっぱり偶然出会った時の感覚は、何にも変え難い気がしている。



しかも、まだ会ったことも無い、そして国も違う誰かが
自分の好きを詰め込んだものを作ってくれる感覚って
一生に何回経験できるのだろうか。


初めて聞いたWeezerのAcross The Seaのメロディがものすごくタイプで
歌詞の内容が気になって翻訳してみたら日本の女の子のファンを想って書いた
ちょっと重ためで、なんなら若干気持ち悪いくらいなんだけど
妙な納得感を得て、なぜか腹落ちしてしまったような。



そんな奇跡的な出会いというか、凸凹の収まりは本当に無い。(伝われ)

多分、今日はそんなお話というか

新たなブランドのご案内。

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名は『ANTOS』


彼はオランダ人でポーランドで生まれ育った。

幼い頃からファッションに興味を持って育っていった結果

専門学校で洋裁を学び、更にアムステルダムに渡り、大学でファッションを学ぶ。


文字に起こせば簡単な内容だけど、確かな原動力がないと難しいくらいに
行動派だと思う。


卒業後も面白くて、まずエンポリオ アルマーニのウィメンズで3年、その後ジョージオ アルマーニのメンズに移って、そこで3年働いたそう。


その後が更に愉快。


ロンドンでGAPがヨーロッパ部門を立ち上げるに際して
新たにロンドンにオフィスを設けるとのことで、GAPのメンズディレクターに就任。

その後にLAへ渡り、やっぱりロンドンがいいなとロンドンに戻る。

それと同時期に中国の大手ファッションブランドでコンサルタント/クリエイティブディレクターとしての仕事を請け負ってロンドンと中国を2ヶ月に一回行き来するようになり、、、

最終的に日本に着地という特殊な経歴をお持ちのANTOSのアントス・ラファウさん。




なぜに日本に?と思った方も多いかも知れない。


それは、シンプル。




クリエーションを行う上での刺激や、素材的なアプローチの優秀さ
それらのトータルバランスに優れた環境だったからこそ

日本を拠点に選んだそう。




特に尾州の素材には、かなり感銘を受けており
彼が手がける洋服のほとんどは尾州で製作された素材が使われている。

世界的なデザイナーが、日本で製作される素材(生地)の素晴らしさに気がついており、知らず知らずのうちに日本の素材が使われてハイメゾンの洋服たちが(物凄いプライス感で)世界に羽ばたいていることは割と周知の事実かも知れません。

ただ、それらのデザイナーはパリ等を拠点にすることが多く
日本を拠点に製作するのは、かなり稀。


それが故に、なんだか嬉しくなってしまいます。




良いものを良いと認めて、そしてその場でクリエーションを行うという
純粋な気持ちに単純に感銘を受けます。




通ってきた経歴、そして美的感覚。
それ以外の感性などなど。

個人的にも久しぶりに触れた純粋な良質な出会いだったように感じます。



そして、そんな彼のコレクションの中でも
個人的にとても気に入ったものがあります。

これは、自分のためにあるのかも知れないと勝手に思っています。

今日は、それを紹介したいというか
自慢したい。

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ANTOS

wool/cashmere blend over size blazer

color / black

material /wool 95% cashmere 5%

size / one size fit all

price ¥165000-(in tax)








80-00年代のミクスチャーのムード感。

氏の経歴をストレートに感じる
『ソフトテーラーリング』なバランス感覚で作られた
ブレザー。

カジュアルでありながらも、モードも感じさせる。

ファッションが元気だった頃のアルマーニとGAPを経験していたからこその
絶妙なバランス感覚なのではないかなと感じています。


素材は1912年。 創業100年を超える老舗の葛利毛織が製作。

日本で現存する毛織物の機屋では、最も歴史ある機屋であり
その建物は日本の重要有形文化財に指定されいる。

そんな歴史ある機屋が製作するドイツ製のションヘル織機を使い
製作されたウールとカシミヤをブレンドした美しい梳毛メルトン素材。


そして、それらの素材を絶妙な塩梅のパターンで
物に仕上げていく。

テーラードでありながらも、コートでもあり
ワークジャケットのようにラフでもあり
ラグジュアリーでもあるというなんとも言えない魅力が詰まった1着だ。

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model / 178cm

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model / 159cm

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model / 165cm












ご覧の通り、様々な方が着用しても崩れることがないバランス。


このバランスの取り方は絶妙と言わざる得ません。


オーバーサイズと命名されていますが
それはある種のニュアンス的な意味合い。

個人的にはフリーダムサイズ言いますか
とにかくサイズや性差の垣根を超えながらも
大切な部分は揺るがない強さみたいなものも感じます。


この点は、本当に彼の経歴があってこそな気がしてならないのです。


ゆとりがある分、インナーサイドにいろんなものが着用でき
冬のレイヤーも存分に楽しめる。


そして、柔らかなメルトンと軽やかさは
現状のアウターとしての最適解と言っても過言ではないかと思います。





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このジャケットが自分の生活にもたらす喜びを
今か今かと心待ちにしながら妄想をしています。


自分のワードローブにどうハマってくるのか、、、

そしてこれから来る自分用にオーダーしている物たちとの親和性などなど

どれをとっても最高であると言わざる得ない、、、



もう、めためたに好きである。(え?)

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どうしようもないピンクも

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お気に入りのCAPとモロタイプなウエスタンとも

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もはや履くの勿体無いくらいのvintageデニムとも合わせたい。


















と言った具合に手持ちのアイテムで

妄想写真を撮ってしまうほどに
これを着るのを心待ちにしています。



















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んーとにかく、早く着たい笑




私とお好みが近い方、超おすすめですので是非。



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さて、後半はほとんど自分の妄想話でした。




申し訳ございません。



ただそれくらいに、自分の欲しいが詰まったものとの出会いだったというわけです。





ここ最近とても感じることなのですが

″誰か″や″大多数の人″が良いと言ったものに安心感を求めて手にすることだけが
評価されていくことに、少し違和感を感じています。


それ故に、それらのものから離れるようにすることを
どこかしらで無意識に心掛けていたように感じます。

今シーズンのtatazumaiizumaiのラインナップは、そういう意味では
それらが色濃く反映されているかも知れません。


前回のレザーもですが、目の前にある事実だけをみて選んだと言っても良いかと思います。

良いものだ、勧めたい。

そんな風に純粋に決めることは、案外難しいです。

より直感的に、でも良質であり、他にはない圧倒的個性があるもの。

そういうものを提案できる場として、この場所はあればいいのかなと感じています。


もちろん、それも全てはバランス。


自身が心地よいと思えるバランスを追求しながら皆様に楽しんでいただけることを追求していければと思います。








さて、今回のジャケットは9月14日11時から
山形のtatazumaiizumai店頭にて展開をスタート致します。


オンラインストアの掲載等につきましては、在庫のご用意が叶う場合のみとなりますが15日22時頃を予定しております。



遠方のお客様で気になるという方はお気軽に私のインスタグラムのアカウントへDM等をいただければ幸いです。

今週末からはシルバーウィークというかたも多いのでしょうか?

山形観光がてら、是非とも当店も楽しんでいただければ幸いです。


皆様のご来店お待ちしております。




それでは!

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敵わないセンス。

2024年09月14日

改めて、この場の意味を明記しておきたい。

このnoteは私自身の洋服備忘録的な要素が多くを占める。

自分が大切にしている事や好きな事を書き留める場。
当たり前だけど、好きじゃ無いものは書かないし
書く動機が無い。

書いているすべては、全て「好き」であり
伝えたいというよりも、忘れたくないほうが強いのかもしれない。

改まってどうしたと聞かれれば

今回のアイテムは、より一層そういう想いに
改めて駆られ、このnoteを書いているからだ。


やはり好きなものを書くときのタイピングは非常に楽しい。

留まることを知らないというか、息を吐くように魅力が湧く。

今回のアイテムもそう思わせてくれる。
なんとも幸せで、完全に俺得なnoteなように感じます。


では、好きに書かせていただきますので
お付き合いいただける方は、ぜひご一緒しましょう。

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きめ細やかなラムレザーを贅沢に使い制作された
ハーフコートタイプのレザージャケット。

ブラック&ブラウンのコンビネーションのカラーリングは
スタイリングの癖や動きでチラリと見える位置に施され
抜群のセンスを感じることができる。


レザーという選択肢は、決して少ないわけではない。
ハードなレザーからモードなレザーなど
選択肢は数多あると言って良い。


ただそこに、センスの良いレザーとなると中々ないように感じる。


質実剛健であることや、パターン的なアプローチでの構築的な物
どちらも優秀なレザーであることは確かだけれど


それだけでは正直物足りなくなってしまっている自分がいる。


今、自分の中で求めていることは言葉で表すことができない
『センス』というジャンル。


それは見てわかることでもないし、上手に切り取れることでもない。


そしてこれは制作側も意図して入れ込むことは難しい。


どちらかといえば、制作側が意図せず『当たり前』だと思っている事を
『当たり前』に入れ込んできた時に


自分にはその『当たり前』がなかった時に
センスを感じることがある。



そして、今回のレザーは正にその成功例というか
『センスそのもの』かもしれない。




イタリアのフィールドで世界的な現場と共に成長してきた
独自の視点だからこその『センス』


今、自分が求めるなら、こういうものだなと
改めて感じれた名作です。







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流石は様々なメゾンのレザーを手がけてきただけある
抜群の革とパターンの相性。

しっとりと柔らかなラムレザー
エアリーという表現があうほどに軽やかで上質。

そしてそのレザーとの親和性の高さが伺える
イタリアムードが香るハーフコートのバランス。


体のラインを強調するようなシルエットの出し方ではなく
ある程度のものを着用(テーラーやニットなど)を着た上で
その上から着れるようなオーバーコート的なニュアンスもある
抜群のバランスと言っても過言ではない。

襟裏のブラウンや袖裏のブラウン。
ウエストコードのブラウンとブラックのコンビなどなど。

要所要所に、秋冬の重くなりがちなカラーリングに
良い具合に差し込む色のバランスを散らしている。

この感じをわざとらしくなく、難なくこなすのが
イタリアらしさであり、日本の感性にはないところかもしれない。


もちろん、それらを上手に提案する日本のブランドも存在するのだけれど
正直、本場の感覚には敵わないように感じる。

事実として、それらを上手に提案するブランドのほとんどが
オリジナルが存在し、そこからの引用であるのが
動かぬ証拠とも言える。

もちろん、これが悪いわけではない。
むしろ、取り入れやすく修正してくれたりと願ったり叶ったりなことはたくさんあるし
この流れは決してやめないでほしい。

全然、欲しいから。

ただ、そればかりになってしまった時に
果たして『センスの根源』はどこにあるのだろうと
疑問に思うことがある。


見たことがないものを良いと判断する感性。
これが少しづつ薄れていくのは嫌だし

それは心の豊かさから離れてしまう気がしてしまう。


そんな風にある種の

『行くとこまで行ってしまった人』

が行き着くのは
こういう匿名性の高いプロダクトなのかなとも思います。


街ゆくあの人が着ていたレザー、カッコよかったけど
どこのルックにも載ってないなとか

たまたま見たセンスの良い海外の部屋特集の記事の端っこに載っていた
白髪の紳士が所有しているよくわからないけど
イケてるレザーとか、、、

そういう、再現性とは無縁の魅力が
このレザーにはあるように感じます。



敵わないセンスとは、きっとこんなものなんだと思います。

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Ardennes

Lamb leather belted half coat

black & brown

size 50.52

price ¥220,000-(税込)

手持ちのカシミヤのニットの上から羽織る未来が容易に想像がつきます。

気兼ねなく、着倒して、ラムの柔らかさにさらに拍車をかけるように
育て上げた時が楽しみで仕方がありません。


パターンが良いおかげだと思うのですが、これはジャストよりも
ゆるく纏う方がおすすめです。

レザーとのバランス的にもその方が抜群にカッコいい。


ひとまず、タイミングが合えば実際に着てみてください。


レザーらしからぬ着心地と軽さ、そしてレザーでしか味わえない満足感が
同時に来る感覚は中々痺れます。







さて、こちらのアイテムは9月7日よりtatazumaiizumaiの店頭にてご案内をスタート致します。

オンラインストアの掲載に関しましてもこちらにてご案内しております。

気になる方は是非とも店頭、もしくはお問い合わせいただければ幸いです。

それでは!

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佇まい、居住い。とは?

2024年08月11日

こちらのHPでは初めましての方々も多いかと思います。

私はnariwai / tatazumaiizumai のディレクター、バイヤーをしております

山下と申します。


基本的な入荷情報の発信に関しましては、私自身のnoteにてご案内をさせていただております。

もしご興味がございましたら是非ともご覧いただければ幸いです。


こちらのHP内の投稿ではnoteより一部抜粋しての投稿をメインに行なってまいります。

noteにてご案内しているものを全て反映させるわけではございませんので
予めご了承ください。



初めましての投稿ですので、過去にnoteにて書かせていただいた店舗のコンセプト等を
こちらに改めて記載させていただきます。


ご興味がございましたらご一読ください。


それでは、よろしくお願い致します。



お店の名前は

「tatazumaiizumai」

です。




画像

タタズマイイズマイ
タタズマイイズマイ
タタズマイイズマイ
タタズマイイズマイ

ややこしいですが、是非頭に入れてみて復唱してみてください。






ちょっと、韻を踏んでて心地いいですから。




テクマクマヤコン的なニュアンスで読んでみてください。(知らない方はすみません)





画像のロゴ、は山形で様々なデザインを手がけている「杉の下意匠室」さんにお願いを致しました。


杉の下さんの事務所は本当に大きな杉の下にあります。

立派な大木の下に、まさかな感じの建物。
めちゃくちゃおもしろいですし、渋いです。


知ってる方もいるかもしれませんが、nariwaiのショップカードもお願いした方々です。



本当、毎度ながら絶妙なニュアンスを突いてくるので
見ていて楽しいです!ご興味のある方は是非アカウントもフォローしてみてくださいね!


@suginoshita.jp 


さて、そんなお店の名前の意味を簡潔にご説明させて頂きます。

店名には大きく分けて二つの意味が重なっています。
そして、この二つはコンセプトでもあります。


「佇まい」
こちらはメインとなるテーマ。
その物のもつ雰囲気などを指します。
その名の通り、佇まいの良い物、語る以前に感じる何かに着目するという意味合いです。



「居住い」
これは住んでいる周りの事、すなわち環境を指します。
山形という場所にあるということ、そして、そこに居る人々など、そういった「モノ」だけでは無い部分への着目を意味しています。





あと、私がお店に座って待ってるから、、、ですかね笑




居住いを正しながらお待ちしています!
皆さんは居住いを崩して頂いてリラックスしてもらえたら嬉しいです。




そんな二つの意味が共存する場所。

それが「tatazumaiizumai」です。


覚え難いかもだし、ちょっと長いとか思われそうですが、しっかりとやりたい事を表しているなと思い、この名前にさせていただきました。


杉の下さん、素晴らしいアイデアありがとうございました!







そして、少しだけお店の内容をご説明させて頂きます。


現在、お店だけで特別に取り扱うブランドなどはありません。

そして、nariwaiで取り扱っているブランドを全て置くこともありません。

今のところはその時々で、私が本当にやりたい事を素直に提案していく予定です。

新旧も問いません。

古着でも、新品でも、全て同じ目線で直感的に良いと感じること「佇まいが良い」と感じる事を常に念頭に置いていきたいと思います。

古着もvintageだけじゃありません。
超が着くほどレギュラーでも、アリなものはアリです。

なんでもいいわけじゃありません。
そこが実は難しい所。
言葉に表すのが難しいんです。
佇まいが良い物というのは。


でも、皆さんも経験があるはずなんです。
直感的な良さというか、全然知らないのに何か良いなって思う瞬間とか。

そう言う良い佇まいには結果的に意味や背景があると思うんです。

ただ。それは良いと感じた先にある事だと言う事実。

とても、基本的なことなんですが
どうしても忘れてしまいがちなんです。

そういう感覚を大事にしたい。
それが、お店のセレクト基準だったりします。


その中で、何かを制作したり、ブランド様と協力して別注したりと少しづつやりたい事を実現していきながら
皆さんにも馴染み深い名前になっていただけるようにと思っています。



皆さん、是非覚えてくださいね。

お店の事を考える中で、どこかセールスポイントを探してしまったり、物以前に、それが何であるか?が先行してしまったりと

なんとなく、純粋に洋服と向き合う事ができないなって思う瞬間が長く携る中で少なからずありました。

そんな瞬間に出会うたびに嫌な気持ちになったり
純粋に好きと思えなかったりと、地味に苦しかったように感じます。


ただ、このtatazumaiizumaiという場が出来る事で
個人的にも更に純粋に洋服が好きなんだという気持ちを再確認していきたいと思っています。

なにができるかは、本当に白紙です。

でも、やりたいなって思うことがいくつかあります。
先ずはそれらを少しづつ、無理のないペースでやりたいなと思っています。

最後に大事な事を忘れていましたが、どこにお店をだすかというと小学校の旧校舎の教室の一角にだします。


場所はこちらです。


最初に言うべきでしたが、仙台ではなく
私の地元、山形で店舗を展開致します。


それにともない、インスタのアカウントも開設致しました。

お気軽にフォローいただければ幸いです。


ただこちらのアカウントはDMの機能は機能していません。


というのも、たまに「捨てアカ?」みたいなのでフォローする方からのDMが少しマナーに欠けているというかDMを返す側を人間と認識してないのではないかと思うような方が稀にいらっしゃいまして、、、

もちろん全ての人ではないのですが、一部の方々のそういったメッセージに
一喜一憂するのが正直しんどくてですね笑

嫌というよりも、ちょっと、それ寂しいんですよね。


ですので、遠方でも顔が見えるように私自身の個人のアカウントにDMいただければ幸いです。

私自身の個人のアカウントなので全て私が返答します。

そのほうが、気持ちよく、こんにちはって挨拶して
そこから話す形になるのかなと。

遠くても近くても、目の前に人がいる事は変わらないと思うんです。

少し長くなりましたが、今後ともよろしくお願い致します。



またその他の細かな案内があれば、こちらのブログでアナウンスしますので引き続きどうぞよろしくお願い致します!

今日は、この辺で!







nariwai / tatazumaiizumai
director & buyer


山下 拓郎



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※こちらで使用している写真は
全て私達が時間をかけて撮影している写真です。
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